(5)大寺No.9孔(掘削深度4m)

〈層相記載〉

本孔は、地表より深度0.27mまで、植物根を混入する表土からなる。深度0.27〜1.26mは旧耕作土からなる。深度1.26〜1.64mは礫混じり腐植質粘土からなり、腐植度は強い。深度1.64〜1.82mは、礫混じり細砂からなる。深度1.82〜2.40mは、腐植質シルト〜粘土からなり、腐植度は弱〜強である。深度2.40〜2.60mは明褐色〜暗灰色の礫混じり粘土で上部は基質が腐植質を呈する。深度2.60〜2.87mはシルト〜中砂からなり上方細粒化する。深度2.87〜3.00mはシルト混じり粘土からなり腐植質粘土を混入する。深度3.00〜3.42mは細砂からなり腐植質粘土薄層を挟む。深度3.42〜3.73mは、礫・シルト混じり砂からなる。深度3.73〜3.84mは、細砂〜中砂を主体とし上方細粒化がみられる。深度3.84〜4.00mは、礫混じり腐植質シルト(中腐植)からなる。

14C年代値〉

本孔の深度2.2〜2.3mの腐植質粘土より、2,620±70y.B.Pの14C年代値が得られた。