(2)大寺No.6孔(掘削深度10m)

〈層相記載〉

本孔は、地表より深度0.14mまで、植物茎を含む表土からなる。深度0.14〜0.63mは、シルト〜シルト混じり細砂を主体とし植物根を混入する。0.63〜0.16mは、細砂〜礫混じり細砂からなる。1.16〜1.54mは、中腐植質粘土を主体とし、礫や砂を混入する。1.54〜3.07mは、中礫サイズの礫を主体とする砂礫からなる。3.07〜3.83mは、腐植質粘土からなる。3.83〜5.05mは、礫混じり砂・シルト・粘土からなり、上方細粒化がみられ、植物片を少量混入する。5.05〜5.77mは再び腐植質粘土〜シルトを主体とし、中〜粗砂を混入する。5.77〜6.47mは細礫サイズの礫を主体とする砂礫からなる。6.47〜7.47mは主にシルト〜中砂からなり、一部逆級化層理がみられる。7.47〜7.71mは、弱腐植質粘土からなる。7.71〜8.44mは、シルト〜細砂を主体とする。上方細粒化がみられ、地層が10°傾斜する。8.44〜8.70mは、礫混じり中砂からなる。8.77〜8.94mは、シルト〜細砂からなり、一部礫を混入する。8.94〜10.00mは、礫支持の砂礫からなる。礫は細〜中礫サイズである。

14C年代値〉

本孔の深度1.05〜1.10mの腐植質粘土より9,990±8071y.B.P、深度3.2〜3.25mの腐植質粘土より10,660±90y.B.P、深度5.30mの腐植質粘土より13,974±71y.B.P、深度7.58mの腐植質粘土中の木片より27,915±198y.B.Pの14C年代値が得られた。