(8)横山No.8(掘削深度14m)

〈層相記載〉

本孔は、地表より深度2.30mまで、盛土からなり、砕石、植物片を含む礫混じり粘土からなる。深度2.30〜2.95mは、砂混じりシルトを主体とする。深度2.95〜3.12mは腐植質粘土からなる。深度3.12〜3.96mは、細〜粗砂とシルト層が繰り返す。深度3.96〜7.90mは、腐植質粘土・粘土・砂が不規則に互層する。深度7.90〜8.61mは、粗粒砂を主体とし、22°〜26°傾斜する腐植質粘土薄層を挟在する。深度8.61〜10.80mは、腐植質粘土と砂の互層からなる。腐植ラミナを多く挟在し、地層が4〜10°傾斜する。砂質部には粗砂→細砂の上方細粒化が見られる。このうち、深度10.11〜10.80mは、厚さ1〜3cmの腐植質粘土薄層が多数発達する。深度10.80〜12.00mは、砂層を主体とし、上方粗粒化がみられる。また、腐植ラミナや腐植薄層を挟在する。深度12.00〜13.02mは、粘土〜シルトを主体とし、腐植薄層や砂を挟在する。深度13.02〜14.00mは、砂礫(本流性堆積物)からなる。礫は、φ2〜3cmが主体で最大φ7cmの亜円礫からなる。礫種は、泥岩・凝灰岩・安山岩・珪質頁岩からなる。基質は粗砂〜シルト質粗砂である。

14C年代値〉

本孔の深度3.93〜4.14mの腐植質粘土より2,250±70y.B.P、深度6.45〜6.64mの腐植質粘土より5,240±60y.B.P、深度8.75〜8.88mの腐植質粘土より6,630±80y.B.P、の14C年代値が得られた。