(6)横山No.6(掘削深度12.40m)

〈層相記載〉

本孔は、地表より深度0.22mまで表土からなる。深度0.22〜1.41mは、細砂〜シルト混じり細砂/粘土〜シルトの互層からなる。砂質部には軽石の細礫や地山のくさり礫が極少量混入する。また、上方細粒化が認められる。深度1.41〜1.67mは腐植質粘土(強腐植)が混入する。深度1.67〜2.04mは、砂混じり粘土・粘土混じり砂からなる。深度2.04〜3.53mは細砂混じりシルトと細砂が、細かく互層する。深度2.75〜3.53m間は、腐植質粘土や材の薄層を混入する。深度3.53〜4.00mは、細砂を主体とするが、一部中〜粗砂を混入する。深度4.00〜4.19mは粘土からなり、材を混入する。深度4.19〜4.40mは、腐植質粘土(中〜強腐植)からなる。深度4.40〜4.50mは、細砂混じりシルト〜粘土からなる。深度4.50〜6.99mは、砂/シルト〜粘土の互層を主体とし、上方細粒化及び上方粗粒化が見られる。全体に、砂優勢互層で、砂質部は、細〜粗粒砂からなり、稀に軽石(尾花沢軽石)やシルト岩の細礫を混入する。シルト〜粘土部では、特に深度5.22〜5.37m及び深度5.87〜5.94mにおいて、材の混入や腐植質粘土がみられる。深度6.99〜8.19mは、砂〜礫を主体とし、特に深度7.60〜7.88mは、礫の密集部が見られる。礫は、軽石(尾花沢軽石)・シルト岩くさり礫・材の細礫を主体とする。深度8.19〜10.03mは、粘土/腐植質粘土互層を主体とし、一部、細砂を挟在する。腐植質粘土は弱〜中腐植で、ラミナ状・薄層状に挟在される。深度10.03〜12.38mは、細〜粗砂からなり、上方細粒化が見られる。また、深度10.41〜10.45mは、材が薄層状に混入する。深度12.38〜12.40mは砂礫からなる。

14C年代値〉

本孔の深度5.25mの木片より9,130±70y.B.P、深度5.90〜5.95mの腐植質シルト混じり粘土より9,473±46y.B.P、深度6.07〜6.10mの腐植質細砂より9,493±48y.B.P、深度6.85mの細砂中の材より9,192±56y.B.P、深度7.62mの礫層中の材より9,593±57y.B.P、深度8.3mの細砂中の材より9,458±47y.B.P、深度10.30〜10.32mの細砂中の材より9,575±50y.B.P、の14C年代値が得られた。