(3)横山No.3(掘削深度10m)

〈層相記載〉

本孔は、地表より深度0.37mまで耕作土からなる。深度0.37〜1.09mまでシルト〜腐植質シルト(中腐植)からなる。

深度1.09〜12.27mは、腐植質粘土・シルト層・砂層・礫層の細かい互層からなる。深度1.09〜1.52mは、粘土混じり細砂を主体とする。深度1.52〜1.60mは、腐植質シルト〜粘土からなる。深度1.60〜3.44mは粘土混じりシルト・シルト・細砂・礫層の互層からなり、上方細粒化がみられる。深度3.48〜3.90mは、腐植質粘土〜腐植質細砂を主体とし、腐植度は中〜強である。深度3.74mにて地層が30°傾斜する。深度3.90〜6.79mはシルト/細砂互層(シルト優勢互層)を主体とし、礫層や腐植質粘土の薄層を挟在する。3.96m付近で地層が30°傾斜する。深度6.79〜7.74mは砂/礫の互層を主体とし、細砂混じりシルトを挟在する。礫質部では、礫は全て地山のくさり礫からなり、材を混入する。深度7.74〜8.14mは、腐植質を呈し、主に腐植質粘土と細砂の細互層からなる。腐植度は中程度で、材を混入する。深度8.14〜12.27m

は、細砂/礫互層(細砂優勢互層)を主体とし、一部に腐植質シルト薄層や腐植ラミナ、粘土層を挟在する。礫質部では、礫はすべて地山のくさり礫からなる。また、上方細粒化が数サイクル認められる。深度12.27〜12.95mは、砂礫からなる。礫は、細〜中礫サイズの地山くさり礫(凝灰質シルト岩・砂岩)からなり、材を混入する。基質は細〜中砂よりなる。

深度12.95〜15.00mは、地山(基盤)の鮮〜更新統からなる。主に、緑灰白色の細砂からなり、地層が30°傾斜する。

14C年代値〉

本孔において、深度0.90mの腐植混じり粘土より3,391±51y.B.P、深度1.5〜1.6mの腐植質粘土より4,050±40y.B.P、深度3.75〜3.90mの腐植質粘土より5,110±70y.B.P、深度7.93mの腐植質シルトより6,783±42y.B.P、深度9.78mの木片より6,971±49y.B.P、深度10.78mの木片より7,066±40y.B.P、深度11.65mの木片より7,009±54y.B.P、の14C年代値が得られた。