(2)横山No.2(掘削深度10m)

〈層相記載〉

本孔は、地表より0.30mまで耕作土からなり草根を多数混入する。深度0.30〜0.67mは砂混じり粘土〜粘土混じり細砂からなる。深度1.07〜1.36mは腐植質を呈し、腐植土・腐植質粘土・腐植質シルトからなる。

深度1.36〜2.48mは、粘土質細砂・粘土・砂混じり粘土・シルト質細砂からなる。一部くさり礫を少量混入し、弱腐植部を含む。深度2.48〜3.81mは、腐植質粘土・細砂混じりシルト・中砂・粘土・シルトが不規則に互層する。深度3.81〜4.33mは、腐植質粘土〜腐植質シルト主体で、細砂を挟在する。腐植度は中〜強である。深度4.33〜6.25mは粘土混じり砂混じりシルト、シルト混じり砂、粘土質シルト、細〜中砂、砂礫からなり上方細粒化が見られる。深度6.25〜7.40mは腐植質を呈し、粘土混じりシルト・腐植質シルト・腐植質砂・材からなる。深度7.40〜8.22mは砂〜砂礫からなり、深度7.64mまでは腐植質を呈する。砂礫中の礫は、主に地山のシルト岩からなる。深度8.22〜8.80mは、材及び材を混入する砂及び礫からなる。深度8.80〜9.28mは、砂礫からなり、礫は全て地山のくさり礫(シルト岩・凝灰質砂岩)の角〜亜角礫である。基質は細砂〜シルト混じり細砂である。

深度9.28〜15.00mは、地山(基盤)の鮮新統〜更新統からなる。主に青灰〜緑灰色の細粒砂からなり、塊状で石英粒を多量に混入する。地層の傾斜は45〜55°主体で急傾斜となっている。

14C年代値〉

本孔の深度1.00〜1.10mの腐植土より1,140±40y.B.P、深度2.48〜2.52mの腐植質粘土より3,849±50y.B.P、深度4.18〜4.28mの腐植質シルトより5,320±70y.B.P、深度5.65〜5.67mの木片より5,928±43y.B.P、

深度7.25〜7.40mの木片より6,030±60y.B.P、深度8.55〜8.65mの木片より6,700±60y.B.P、の14C年代値が得られた。