3−3−4 調査結果

調査結果を表3−3−1層序表、図3−3−5地質断面図にまとめる。

本地区の地層を層相及び14C年代によってyaT層〜yaX層及び基盤に区分した。このうちyaT層(約1,000〜2,600年前)及びyaU層(約5,000〜9,000年前)が完新統、yaV層(約30,000年以前)〜yaX層(約40,000年以前)が更新統である。yaW層に挟まれる2層のテフラの年代(Aso−4;8.4〜8.9万年、SK;9.5〜11万年)が同層以下の地層の14C年代と一部逆転する。これらのテフラが一次堆積であるならば同層の年代は8万年よりも古いことになり、年代測定値はスケールアウトして正確な値を示していないことになる。

次に地質構造についてみると、No.2の深度10.5m以深に分布する砂礫層(yaX層最上部)を西に追跡すると、No.9地点より西側で西に傾斜を増す。その上位約10mにある約4万年より古い腐植質粘土層(yaV層最下部)も同様に西に傾斜する。それに対し、yaU層最下部の約7,000〜9,000年前の腐植質粘土層はNo.7地点より西側で西に増傾斜するが、その傾斜は下位の腐植質粘土層よりもゆるく、この間に傾斜不整合が存在すると推定される。

またその上位では、No.11地点以西でyaU層とyaT層(約1,000〜2,600年前)の間にも傾斜の相違がみられ、yaT層がアバットしていると推定される。

表3−3−1層序表(立川町山崎地区)