(3)山崎No.7(掘削深度19.30m)

〈層相記載〉

本孔は、地表より深度0.20mまで、畑土からなる。深度0.20〜0.80mは、粘土からなる。深度0.80〜1.18mは、腐植質粘土からなる。深度1.18〜6.64mは、粘土を主体とし、所々に地山のシルト岩細礫を混入する。また粘土の色調は、深度1.18〜3.70mは褐色〜淡青灰色を主体とするが、深度3.70〜6.64mは淡オリーブ灰〜黄灰色を主体とする。深度6.64〜8.24mは、腐植質粘土からなり、材をラミナ状に多く混入し、最下部では地山のシルト岩礫を混入する。深度8.24〜8.72mは、粘性土主体で、砂礫層を挟む。深度8.72〜12.00mは、細砂〜粗砂からなり、上方細粒化・上方粗粒化がみられる。深度10.54〜12.00m間は白色軽石の細礫を混入する。また、深度11.35mにて地層が20°傾斜する。深度12.00〜12.08mは灰白色シルトからなる。深度12.08〜14.72mは、腐植質粘土を主体とする。全体に材やシルト岩細礫が点在する。深度12.08mにて地層が40°傾斜する。深度14.72〜16.68mは、粘土〜礫混じり粘土を主体とする。粘土はオリーブ灰〜灰オリーブ色を主体とし、混入する礫は全て地山のシルト岩である。深度16.68〜18.43mは、腐植質粘土を主体とし、17.70〜17.90mに緑灰色シルト層を挟む。炭化物や地山のシルト岩細礫を点在する。深度18.43〜19.30mは、砂礫(本流性堆積物)からなる。礫は、中礫サイズの亜円礫を主体とし、稀にφ10cm以上の大礫を含む。基質は、細〜中砂からなる。

14C年代値〉

本孔の深度0.93〜0.99mより6,140±70y.B.P、深度7.25〜7.31mより>45,440y.B.P、深度13.30〜13.35mより>44,740y.B.P、深度16.93〜16.98mより45,040±467y.B.P、の14C年代値が得られた。