(9)土渕No.9(掘削深度12m)

〈層相記載〉

本孔は、地表より深度0.15mまで、表土からなる。深度0.15〜0.34mは床土からなる。深度0.34〜1.47mは礫混じり粘土からなるが、塩ビパイプ片が混入し、盛土と考えられる。深度1.47〜4.60mは主に粘土〜粘土シルトを主体とする。深度1.47〜1.58m、及び4.46〜4.60mは材からなる。深度4.60〜5.06mは礫層からなり、地山のシルト岩・凝灰質シルト岩礫が密集する。深度5.06〜8.00mは、粘土〜シルトを主体とし、所々に地山のシルト礫を混入する。また、深度5.93〜5.97m、6.32〜6.41m、6.89〜7.09mは弱腐植質を呈する。深度8.00〜8.69mは、腐植質粘土(弱〜中腐植)からなり、材を少量混入する。深度8.69〜9.51mは、粘土〜シルトを主体とし、地山のシルト岩・凝灰質シルト岩細礫を混入する。深度9.51〜10.10mは、腐植質粘土(強腐植)からなり、材をラミナ状に含む。深度10.10〜11.74mは、粘土を主体とし、所々に地山のシルト岩・凝灰質シルト岩礫を混入する。深度11.74〜12.00mは腐植質粘土(中腐植)からなる。

14C年代値〉

本孔の深度4.45〜4.5mの材より23,950±180y.B.P、深度6.00mの木片より29,089±2,330y.B.P、深度9.85〜9.9mの腐植質粘土より41,320±2780y.B.P、深度12.0mの腐植質粘土より44,876±800y.B.P、の14C年代値が得られた。