(2)土渕No.2(掘削深度10m)

〈層相記載〉

本孔は、地表より深度0.26mまで砂混じり粘土や粘土からなり、草根を混入する。深度0.26〜1.34mは、粘土と砂混じり粘土が繰り返す。

深度1.34〜1.52mは、粘土混じりシルトからなり、腐植分を薄層状に含む。深度1.52〜3.60mは、礫質部、砂質部、シルトが不規則に互層する。礫質部は、主に地山のシルト岩や凝灰岩の角礫を含み、材を混入する。また、深度2.25〜2.36m、2.63〜2.78mはシルト層主体で、腐植ラミナを挟在する。深度3.60〜3.92mは、腐植質粘土(強腐植)からなる。

深度3.92〜8.52mは礫質であり、砂礫・礫層を主体とし、深度5.46〜5.53m・6.51〜6.68m・7.18〜7.41mにおいて、粘土混じりシルト〜粘土を挟在部する。また、深度6.51〜7.41m付近において地層が10〜20°傾斜する。砂礫・礫層では、礫は地山のシルト岩・凝灰質シルト岩を主体とし、稀に白色砂岩礫が混じる。礫径は、深度6.51mまでは細礫主体であるが、深度6.68m以深急激に大きくなり、中〜大礫主体となる。

深度8.52m〜10.00mは主に暗灰色の粘性土を主体とする。このうち、深度8.79〜9.00m、9.22〜9.36mは、腐植質粘土からなる。また、深度9.53〜9.64mは砂礫層を挟み、シルト岩角礫を多く含む。また、地層の傾斜は、深度9.22mで40°、深度9.36〜9.53mで、20°、深度9.64mで、10°である。

14C年代値〉

本孔の深度1.95mより5,661±38y.B.P、深度3.3mより5,867±39y.B.P、深度3.75mより6,560±80y.B.P、の14C年代値が得られた。