(1)土渕No.1(掘削深度10m)

〈層相記載〉

本孔は、地表より深度0.25mまで表土からなる。深度0.25〜1.00までは礫混じりシルトからなる。含まれる礫は泥岩角礫を主体とする。深度1.00〜1.13mは砂混じり粘土からなる。深度1.13〜1.37mは、礫混じりシルトで、細礫サイズの泥岩角礫を多く含む。深度1.37〜1.86mは、腐植質礫混じり粘土を主体とし、泥岩角礫を多く含む。深度1.86〜4.00mは、礫混じり粘土・泥岩角礫・細砂が不規則に互層する。腐植質粘土は深度2.60〜2.67m、2.86〜2.90mに見られる。深度4.00〜4.38mは、腐植混じり砂からなり材を混入する。深度4.38〜4.90mは、礫混じり砂からなり、砂岩・泥岩・凝灰岩の中礫サイズの硬質角礫を含む。基質はシルト質砂からなる。深度4.90〜6.00mは、主に良く締まった均質なシルト質細砂からなり、粘土層・礫層を挟在する。深度6.00〜6.90mは、礫混じり砂質シルトと礫層が繰り返す。含まれる礫は、細〜中礫サイズの泥岩角礫である。深度6.00〜9.90mは不淘汰な角礫層からなる。礫は細〜中礫サイズの泥岩・凝灰岩からなる。基質も礫と同質のシルト質砂である。礫は風化して軟質化したものと、新鮮で固いものまで様々である。深度9.90〜10.00mは、シルト質細砂からなる。

14C年代値〉

本孔の深度1.90mより8,706±45y.B.P、深度3.5〜3.6mより8,630±70y.B.P、深度4.5mより47,827±666y.B.P、の14C年代値が得られた。