(12)No.12(掘削深度7.2m)

〈層相記載〉

本孔は、地表より深度0.24mまで、盛土からなる。深度0.24〜0.69mは、粘土からなる。深度0.69〜4.18mは、砂層及び砂礫層が厚く分布する。このうち、深度0.69〜1.73mは、細〜中砂からなり、下部にラミナが明瞭にみられ、腐植物を混入する。深度1.73〜3.74mは、砂礫〜礫混じり砂からなる。礫は、φ0.5〜5cmの亜円〜円礫からなり、材化石や腐植分を混入する。深度3.74〜4.18mは、細〜中砂からなり、腐植物密集層を挟在する。深度4.18〜5.54mは、有機質粘土(弱〜中腐植)及び礫混じり砂からなり、φ0.5〜5cmのくさり礫や軽石片を含む。深度5.54〜7.2mは、粘土〜シルトを主体とし、有機質粘土(中腐植)を挟在する。また、最下部には微細砂が分布し、ラミナが発達している。

14C年代値〉

本孔の深度1.87〜1.97mの材化石から3,040±70y.B.P、深度3.87〜3.97mの有機質粘土から3,100±70y.B.P、深度4.57〜4.67mの有機質粘土から6,330±50y.B.P、の14C年代値が得られた。