(10)No.10(掘削深度7.42m)

〈層相記載〉

本孔は、地表より深度0.42mまで盛土からなる。深度0.42〜0.88mは、乳灰色粘土からなる。深度0.88〜2.58mは、細〜粗砂層を主体とする。上方細粒化(グレーデイング)及び上方粗粒化(逆グレーデイング)がみられ、平行及び斜交ラミナが発達する。深度2.42〜2.52mは、材化石がみられ、年輪が保存されている。深度2.58〜4.04mは、有機質粘土(弱〜強腐植)を主体とし、青灰色粘土及び砂混じり粘土を挟在する。深度4.04〜5.92mは有機質粘土と礫混じり粘土の互層からなる。有機質粘土の腐植度は弱〜強である。混入する礫は、φ0.5〜1.0cmのくされ礫や赤色安山岩礫を主体とする。深度5.92〜7.42mは、有機質粘土及びシルト混じり細砂からなる。有機質粘土は中腐植でくされ礫を混入する。シルト混じり細砂にはラミナが発達し、腐植物がラミナ状に混入する。

14C年代値〉

本孔の深度2.47mの木片から2,900±60y.B.P、深度2.77mの有機質粘土から3,350±70y.B.P、深度4.02〜4.12mの有機質粘土から4,990±80y.B.P、深度4.92mの有機質粘土から5,930±60y.B.P、深度5.92〜6.02mの有機質粘土から6,740±60y.B.P、深度6.42〜6.52mの有機質粘土から6,820±60y.B.P、深度7.47〜7.57mの有機質粘土から6,400±40y.B.P、の14C年代値が得られた。