(1)No.1(掘削深度7.75m)

〈層相記載〉

本孔は、地表より深度0.70mまで、盛土からなる。深度0.7〜1.32mは、有機質シルト(弱腐植)及び褐色粘土からなる。深度1.32〜1.38mは、細砂を混入する粘土からなる。深度1.38〜2.50mは、有機質粘土(弱〜中腐植)と白灰色粘土が互層し、φ0.5〜10cmの凝灰岩くさり礫が点在する。深度2.50〜5.35mは、礫混じり粘土及び砂を主体とする。深度2.50〜3.84mは礫混じり粘土からなりφ0.5〜2cmの凝灰岩や砂岩亜円礫が点在し、基質の粘土はやや有機質を呈する。深度3.84〜5.35は、砂層を主体とし、弱く上方細粒化(グレーデイング)がみられる。深度5.35〜5.94mは、均質で硬質な乳灰〜茶褐色粘土からなる。深度5.94〜7.75mは、細〜中砂層を主体とする。ラミナや上方細粒化(グレーデイング)が良くみられ、ラミナは30〜40°傾斜する。また、有機片が所々に少量混入する。

14C年代値〉

本孔の深度1.50〜1.55mの有機質粘土から4,210±60y.B.P、深度1.88〜1.93mの有機質粘土から5,650±80y.B.P、の14C年代値が得られた。