3−6−2 探査測線

探査測線は図3−2−1に示したように、南北に連続する活断層の想定位置に対して直交する方向で実施した。しかし、断層横断部は集落の集中部となっていると同時に測線展開に有利な道路などに規制が或るため、断層を横断して地下深部の構造を明らかにするための測線(A測線)と、比較的浅い深度で活断層の詳細位置を明らかにするための測線(B測線)とに分離した(図3−2−2a,b)。

測線Aは活断層の活動によって形成されたと考えられるバルジの東側を起点とし、測線のほぼ中央部で平成9年に記録された山形市西部の小規模地震の震源域を横断する測線とし、B測線は須川左岸の悪戸付近から測線のほぼ中央部で活断層を横断する測線とした。A測線とB測線は、南北に約500mの距離を持っているが、地質踏査によって確認した地質分布からB測線の西半分はA測線の東側約800m程度とほぼ重複する配置となっている。