(2)No.2(10m)

No.2孔は南北に連続する崖地形の基部付近で断層が地表付近すると想定される上盤側に計画した。この孔ではNo.1孔とNo.3孔との対比を行い上盤と下盤において分布する地層の傾斜を明らかにし、トレンチ位置の最終決定を行うために実施した。

<地層記載>

No.2孔では表層から0.55mまでが耕作土もしくは盛土である。この直下には1.30mまで黒色腐植土が見られる。深度1.30〜2.60までは礫層もしくは砂混じりシルトが互層状となっている。礫層に含まれる礫は凝灰岩や泥岩が多い。深度2.60〜5.63mは砂混じり礫層となっており、礫径も大きい。また砂優勢部ではラミナが見られる。

深度5.63〜9.15m間は腐植質シルト,砂混じりシルト,砂,礫混じり砂などの不規則な互層状となっている。深度5.63〜5.70,7.15〜7.25m,7.79〜7.82m,8.07〜8.46mには腐植層が見られるが際上部のものと下部のものがより腐植質である。深度9.15以下には砂礫層が10.00mまで連続する。