(1)地形地質踏査(精査)

この地域では、断層崖・撓曲崖の保存が良く断層活動が完新世にまで及んだ可能性は高い。しかし、この地形を形成する地層やこの年代に関する資料は不足している。これらの情報は断層の活動性(平均変位速度など)を評価する上で重要となるが、年代値とともに撓曲の幅や断層崖の高さなども詳細に明らかにされなければならない。

そこで、この地域では地形地質踏査の補完と変位地形を横断するいくつかの断面測量を行い、変位量を明らかにする。これをもとにボーリング調査などから得られる地層の年代値、予測される地形形成時期から平均変位速度を求める。

図8−2−5