8−6−4 舟形町堀内地区

新庄盆地では、最も長い鮭川断層の延長距離が約13kmであり、これに続いて長者原断層が約10kmの長さを持つ。これらの断層は地質構造から、山形盆地の断層群に連続する可能性は少ないと考えられる。

しかし、これらの断層については活断層としての活動履歴は不明のままであり、山形盆地断層帯の直接的な比較が行われてはいない。従って、これらの断層のうち最も新しい活動の可能性が考えられる長者原断層について地形地質精査を行い、山形盆地断層群との比較を行う。精査は図8−2−7に示した範囲とし縮尺1/10,000程度の活断層詳細図を作成する。この際、この地域に見られる撓曲崖・断層崖の横断測量(地形計測)を行い、段丘面の形成時期に関する資料収集を行う。