7−3−3 山形盆地断層帯

山形盆地では、いずれの断層も雁行・並列しており最終活動時期や平均変位量も大きな差が見られない。また、地質構造上明らかに一連ではないと判断できるのは北部区間と南部区間が大きく雁行する寒河江市北部付近だけである。この区間でも断層の末端の距離は約3km程度の間隔しかなく、地下深部で単一の断層面となる可能性も否定できない。この場合、山形盆地西縁に連続する断層の延長は40kmを超えることになる。

従って今後の調査によって各区間の最終活動時期や活動間隔をもとめ、同時に活動し得る区間長を明らかにし、起り得る断層活動の規模を検討する必要がある。