3 既存資料調査

調査地域、特に庄内平野東縁断層帯では、明治27年に庄内地震が起っていることもあり活断層に関する多くの調査・報告・文献などがなされている。この中にはトレンチ調査によって活断層の履歴を明らかにするための調査も行われており、活断層の活動性に関する情報は他の地域に比べると多いといえる。

新庄盆地では、活断層に関する詳細記載が行われた文献・資料は見られないが、この地域は「活褶曲」として報告される第四紀の地形変形が継続する地域として知られている。山形盆地では地域全体の断層活動を記載・報告した資料は少ないが、断層露頭の記載や地域的な構造運動の文献などが見られる。以下に地域ごとの収集文献リストと断層の活動性に関わる記載が行われている文献の要約を示した。