(8)重合およびマイグレ−ション・深度変換

@ミュ−ト・重合

速度解析で得た速度分布を用いてNMO補正し,ミュ−ト後,重合を行った.

Aマイグレ−ション

重合後時間断面を水平方向の速度分布が均一なストレッチ断面(深度方向には速度変化を認める)に変換した後,波動場補外法(位相移動によるイメ−ジングと下方接続)によるFKマイグレ−ションを行った.

B深度変換

マイグレ−ション後の時間断面を,マイグレ−ションに用いたRMS速度より求めた平均区間速度を用いて深度変換した.

C零位相表示断面

位相デ−タとは,各トレ−スを複素変換したのち,振幅情報を無視し位相情報のみを取り出したものである.この位相デ−タのうち零位相に近い部分を黒線で示した.成層構造をなさない場所では,位相が乱れるため破砕部の把握に役立つものと思われる.また,振幅が相対的に小さい場所の情報も得られる.

D相対振幅強度+零位相表示断面

相対振幅強度表示とは,深度断面の振幅をその大きさに応じた色で表示したものである.通常の表示では,大きい振幅は隣のトレ−スの上に描かれるため細部が不明瞭となるが,この表示では細部が明瞭となり,また負の振幅も情報として得られる.この断面では,上記の零位相表示と重ね合わせて図化した.