(3)靜補正

静補正は,低速度の表層を第2層の速度で置き換え,震源点・受震点付近の局所的な表層の影響を取り除く処理である.この処理の目的は,

イ.表層の速度層厚は変化が激しいため,表層を通過する時間は震源・受震点により様々である.これをできるだけ一定にする.

ロ.表層と第2層との速度差は一般に大きいため,解析上仮定している直線波線から大きく外れる.これを補償する.

ハ.震源・受震点の標高差による影響を除去する.

等である.

a.残留靜補正

NMO補正後に,最大値を7msecに制限した自動残留靜補正解析を行った.

b.CMPアンサンブル内での標高靜補正

NMO補正前に,各アンサンブルごとにその平均標高までの標高差補正を行った.なお,補正速度は150m/secを用いた.

c.重合後標高補正

マイグレ−ション,深度変換後に各CMPの平均から基準標高までの標高補正を行った.(基準標高はT.P.10m)

また,時間断面図のプロットの際も,地表平均標高(floating datum)から基準標高までを,150m/secの速度を仮定して,標高補正を実施した