(5)イベントの時期

 14C年代測定結果から最新イベントは、変位・変形しているC1層の年代値が得られなかったことから、その下位のC2層の年代値5,740±40yrBP(6,565−6,475CalyrBP)と、変位・変形していないB1層の年代値5,270±50yrBP(6,035−5,945CalyrBP)とから、最新イベントは、暦年補正値(中央値)で、6,520−6,090CalyrBPとなる。

 しかし、B2層基底とC2層の間にC1が存在していることから、この年代値が近すぎると判断されること、B2層の基底の堆積物中にはC2層の礫、砂を含むことから6,090CalyrBPを示す木片は、再堆積の可能性が高い。

 このことから、B2層上部の年代値3,380±50yrBP(3,685−3,570CalyrBP)を断層変位を受けていない地層の確実な年代として採用すれば、最新イベントの時期は暦年補正値(中央値)で6,520−3,678CalyrBPとなる。