(5)テフラ分析結果

 トレンチ上段の白色細粒火山灰(D2層)の分析(鉱物観察、火山ガラスの屈折率測定)結果は,下記のとおりである。

 純度の高いガラス質テフラ。典型的な無色透明のバブル・ウォール型ガラスを含む。火山ガラスの屈折率は1.497〜1.500(平均であり、よく集中する。ハイドレーションはほぼ完了。重鉱物は微量で、斜方輝石・単斜輝石、緑色角閃石を含む。以上の岩石記載的特徴、採取地点、層位から、本テフラは姶良Tn(AT:約24,000年前(暦年未補正))テフラと同定される(巻末試料参照)。