(a)ピット内の地質・層序
ピット西側および上半は、人工的な盛土と埋土であり、自然地盤はピットの下半に狭小に分布するのみである(図5.1.3.4)。ピット内には砂礫層からなるC層と細粒の灰色砂層であるB層が分布する。C層の堆積構造は不明であるが、B層はほぼ水平である。
<A 層>
現在の耕作土および盛土、埋め土である。ピット西端に旧水門跡があり、その周囲2mは埋土になっている。ピット東半の上1.5mは、耕作土、及び盛土である。
<B 層>
ラミナの発達する灰色細粒砂層。ラミナに沿って炭質物(木片のかけら)を含む。C層との境界は約5°前後で東へ傾斜しているが、ラミナの構造はほぼ水平。堆積頂面の傾斜は盛土に覆われているため不明である。
<C 層>
1〜5cm大の支流性の亜円礫を多く含む砂礫層。