ピット中央の白色細粒火山灰(D2層)の分析(鉱物観察、火山ガラスの屈折率測定)結果は、下記のとおりである。
純度の高いガラス質テフラ。典型的な無色透明のバブル・ウォール型ガラスを含む。火山ガラスの屈折率は1.499〜1.501(平均であり、よく集中する。ハイドレーションはほぼ完了。重鉱物は微量で、斜方輝石・単斜輝石、緑色角閃石を含む。以上の岩石記載的特徴、採取地点、層位から、本テフラは姶良Tn(AT:約24,000年前(暦年未補正値))テフラと同定される(巻末資料参照)。