トレンチ、ボーリングの14C年代測定結果を図5.1.1.4と図5.1.1.7に示し、採取試料の詳細については、巻末資料(14C年代試料採取リスト)に示す。各層準の年代値は、下記のとおりである。数値(CalyrBP)は暦年補正値、C3層の数値は、暦年未補正値である。
A 層: 2,725−2,050 CalyrBP(腐植土)
B1層: 2,365−2,250 CalyrBP
B2層: 2,785−1,895 CalyrBP
C3層:42,000±2,000 yrBP
D層、C1層はいずれも砂礫主体層であり、木片等の年代試料を採取できなかった。
ただし、C1層については、南側側壁の10m地点の礫層中から泥のブロック(地点7)を採取し、その中の暗黒色腐植土をAMSで測定し、490±40yrBP(535−510CalyrBP)を得た。腐植土中には、植物根が多く含まれていることから泥の堆積年代よりは若い年代を示している可能性がある。A層の年代についても、試料採取地点が盛土の可能性もあり、堆積年代そのものをあらわしているのは、B1層、B2層、C3層の3層であると判断した。