(3)リニアメント

「[新編]日本の活断層」では丘陵/平野境界と山中を通る2条の断層を判読しているが、それよりも平野側に低断層崖と思われる地形が分布している。

・井波町市街地

井波町役場付近から井波町示野付近にかけて、低断層崖・撓曲が認められる。住宅密集地であり、造成などが行われているため現在の地形は不明瞭な箇所がある。

・庄川町金屋〜井波町清玄寺

丘陵/平野境界よりやや平野側に連続して低断層崖・撓曲が認められる。また、連代寺付近〜井波市街地へ向けて低断層崖が認められる。

・井波町清玄寺〜城端町西明

丘陵/平野境界に沿って低断層崖が認められる。部分的に不明瞭となるが、ほぼ連続して認められる。

丘陵内部では鞍部の連続としてリニアメントが認められる。

・城端町西明〜蓑谷

清玄寺〜西明間と同様、丘陵/平野境界に沿って低断層崖が認められる。

蓑谷地内では丘陵/平野境界からオフセットし、扇状地地形を横切る形での低断層崖が連続して認められる。また、蓑谷地内の送電線鉄塔付近(標高180.9m三角点の地点付近)では地形面の逆傾斜も認められる。

この低断層崖の東方延長は「[新編]日本の活断層」で記されている前縁側の断層であり、蓑谷〜西明間は伏在している可能性がある。

・城端町蓑谷〜瀬戸

丘陵/平野境界に沿って断続的に低断層崖・撓曲が認められる。