3−1−1 地質構造の検討

反射法探査で得られた結果より、断層上盤側に第三紀層の褶曲(背斜)を示す構造が見られた。現在の呉羽山丘陵はこの背斜の西翼にあたり、全体的に西傾斜を示していることと一致する。反射法探査では地下数kmまで断層面が追跡できること、褶曲構造は地下1km程度までは明瞭であるがそれ以深では不明瞭であり、褶曲の曲率も小さくなってきていることから、断層が確認できる深度程度までは褶曲が及んでいない可能性がある。したがって、この褶曲は断層運動に伴うもの(Fault−Related Folding)と推定される。

 断層下盤側では、神通川付近では水平な反射面が、断層付近で緩やかに西傾斜しており、見かけ上、下盤側が上盤側に対して沈み込んでいるように見える。これらについてはボーリングでは確認することができなかった。

 浅部反射法探査結果では浅い箇所で反射面が切られていることが確認されており、反射面に累積性があること、最浅部の反射面に相当する地層が約7000年前に堆積した粘土層であることから、繰り返し活動した活断層であることが考えられる。