4−6−1 横ずれ変位量

平成9年度の空中写真判読調査の結果,雨滝−釜戸断層系は,左横ずれ成分を有すると推定されている.雨滝−釜戸断層系のより正確な平均変位速度や単位変位量を求めるためには,変位基準を見出し,横ずれ変位に関する平均変位速度,単位変位量を求める必要がある.単位変位量と発生する地震の規模との関係は松田(1974)によって簡便的に推定できることから,雨滝−釜戸断層系で発生しうる地震のマグニチュードを見積もるためにも,横ずれ変位量を明らかにすることは重要である.