(1)<雨滝−釜戸断層>

雨滝−釜戸断層の最新活動時期は約6,500年前〜3,500年前であることが明らかになった.また,活動間隔は9,250年〜23,200年であり,非常に活動間隔が長い断層であると推定される.単純に今後も同じ程度の活動間隔が繰り返されるとするならば,少なくともあと2,000〜3,000年程度は大きな活動はないと推測される.しかし,地表まで断層変位が現れにくいとされるマグニチュード6.5以下の地震については,現在の調査手法では把握しきれていない可能性が高い.このような規模の地震は鳥取県周辺の活断層を震源として数十年に一回程度の割合で発生しており,雨滝−釜戸断層系が震源となる可能性も否定しきれないことから,普段から地震に対する注意が必要である.