2−3−2 調査地点設定の経緯

平成9年度の調査の結果,さらに詳細調査が必要であると判断された重要性の高いリニアメントは,雨滝−釜戸断層系のうち,リニアメントL−1(雨滝−釜戸断層)とL−3(栃本南断層)である.この2本のリニアメント沿いまたはその延長線上において,断層の性状や活動履歴に関する諸元を明らかにする目的に適していると判断される5地区が詳細調査の候補地点として選定されていた(表2−3−1).

5地区の中から,断層が第四紀層を変位させている可能性が高く,断層に関する情報量も比較的多い地区として,岩美町延興寺(地区B)・同町大坂(地区C)・国府町菅野(地区D)の3地区を選定して,詳細調査を実施することとした.

表2−3−1 詳細調査地点および調査目的