(2)平成10年度調査

立川断層を挟んで、両側で2本(南側:三ツ木B−1孔;深度115m、北側:三ツ木B−2孔;深度115m)の深層ボーリングを実施した。試料の層相、火山灰分析、花粉・珪藻分析、古地磁気測定の結果、下位より上総層群(仏子層相当層を含む)、相模層群相当層、立川礫層、立川ローム層に対比されることが判明した。その対比から同じ上総層群でもB−1孔、B−2孔で層厚の変化があり、とくにB−1孔の堆積の途中から、B−2孔の層厚が極端に薄くなる傾向にある。

平成9年度の大深度反射法探査側線に沿うように実施した、平成10年度のボーリング結果と反射断面図を比較すると、B−1孔付近では、深度100m付近まで、いくつかの反射面がみられるが、ほぼ水平構造である。それが、B−2孔付近になると、反 射面は南側に傾斜する構造を示し、反射面が表層に上昇する傾向である。この結果は、平成10年度の2孔のボーリングを対比した結果と類似した傾向を表している。