(3)トレンチ法面の観察

トレンチ壁面観察は、先に挙げたトレンチ調査の目的を達成するために、掘削、整形したすべての面(原則として4面だが、トレンチ2のようなものは進入路面と掘削底面を除く3面)を対象として実施した。スケッチ範囲も原則として同様の範囲とした。観察及びスケッチを実施するに当たっては、以下の点を留意した。

・スケッチの縮尺は1/20とする。

・観察は肉眼で識別でき、かつ、上記縮尺で表記可能な精度で地質を区分する。

・区分した単層は、層相、変形構造、堆積構造、地層境界の性状、層位関係、断層及び亀裂の分布、動植物遺体、液状化跡、考古遺物等について詳細に記載する。

・単層間の不整合、単層と断層との関係(切られた、覆われた)、層準による変形の違い等を総合的に判断して、断層活動が生じた層を認定し(イベント層の認定)、その層をスケッチに表記する。