3−3−1 測線に沿った地形および表層構造

図11−1図11−2

<T97−1測線>

測線上の標高は、全体的には南から北に向かって122.9mから131.8mまで、ゆるやかに上昇し、狭山丘陵に至る。都市活断層図(国土地理院、1996)に示される西落ちの断層先端部は、測点No.95(残堀川)及びNo.75(新青梅街道のすぐ北)に相当するが、標高変化が水平から北上がりにやや大きくなる場所である。

浅部屈折波の解析による表層構造について、第2層の速度は、断層の南側で 1900m/secだが、断層付近から北側ではやや遅くなる(1800m/sec)。第1層の速度を1000m/secとしたときの表層の厚さは全体に約20m前後であるが、測線北端では薄く10m前後になる。

<T97−2測線>

測線上の標高は、測点 No.150,110,40,10に対して西から東に向かって98.9、 96.9、99.1、97.0mとゆるやかなうねりを示す。都市活断層図に示される西落ちの断層先端部は、測点No.90に相当し、この点はその東側の凸構造の裾に相当する。

浅部屈折波の解析による表層構造について、第2層の速度は全体に大きな変化はなく、1900m/sec前後を示す。 第1層の速度を1000m/secとしたときの表層の厚さは測点No.75より西側は約20mと一定であるが、これより東側において急速に深くなり、最大50mにもなる。