1−6−1 測線T97−1(武蔵村山市)

測線上の標高は、全体的には南から北に向かって122.9mから131.8mまで、ゆるやかに上昇し、狭山丘陵に至る。都市活断層図(国土地理院、1996)に示される西落ちの断層先端部は、測点No.95(残堀川)及びNo.75(新青梅街道のすぐ北)に相当するが、標高変化が水平から北上がりにやや大きくなる場所である。

浅部屈折波の解析による表層構造について、第2層の速度は、断層の南側で 1900m/secだが、断層付近から北側ではやや遅くなる(1800m/sec)。第1層の速度を1000m/secとしたときの表層の厚さは全体に約20m前後であるが、測線北端では薄く10m前後になる。

表層直下から基盤上部までの堆積層は1800m/sec〜3000m/secの速度を示す。

堆積層は、測点No.130より南及びNo.40より北側はほぼ水平な構造を示すが、その中間(断層を含む地域)は全体的には凸構造であり、反射波の不連続や小さな逆断層が見られる。

基盤深度は地表から600〜700mで、凹凸に富み反射強度も変化が大きい。特に測点No.130〜50の間の振幅は異常に強い。しかし、地表の活断層に伴うような基盤の落差は認められない。基盤上部の速度は、反射法の展開を利用した深部屈折波の観測により、4500〜5000m/secと推定される。