(3)用地交渉の状況

用地は植樹に使用中であり、メタセコイヤやラクウショウ,ハナミズキを中心とする植木が100本以上植樹されていた。したがって、トレンチの用地を確保するためには、以下の作業が事前に必要となった。

・用地内の植木をすべて抜根し、買い取る。

・移植のための代替地を別に確保し、植木を仮置きし、トレンチの埋め戻しが終わった後、現状を復旧する。

後者では、新たに用地を確保すること、運搬にかなりの費用が掛かること、さらに、一度植え替えると植木の商品価値が極端に下がることなど問題点が多くあり、前者の方法を用地の使用者に提案した。使用者はトレンチAと同じであったため、掘削工事に関しては、前回と同じとして問題はなかった(契約書は巻末に写しを示す)。