2−4 ボーリング調査

ボーリング調査は、分布する地層の確認および分析用試料の採取を目的とした。したがって、コア採取率を最大にし、なおかつ、地層を乱さない工法を選定する必要があった。分布する地層としては、腐植質粘土層〜シルト層が主であると予想されていたため、シンウォールサンプラーによる採取を基本とした。また、その下位および立川断層の上盤側では、砂礫層や砂質ロームなど、シンウォールサンプラーでは採取が困難な地層の出現が予想された。その場合にはメタルクラウンによるコアパックチューブでの採取に適宜切り替え、連続的な地層の把握につとめた。

なお、ボーリング調査実施に際しては、実施地点の地権者と調査の内容に関して十分な説明をし、理解を求めた上で作業に着手した。また、作業中および作業後の埋め戻し、あと始末などには細心の注意を払い、地権者の立ち会いを求め、了解をいただいた後、作業を完了するようにつとめた。

表4−1にボーリング数量表を示す。