4−5−6 CDPソーティング(CDP Sorting)

観測に際しては、1回の起振で96受振点(第2測線では、最大112受振点)の波形記録が得られ、1起振点ごとの記録として収録される。以下の処理を行うためには、すべての記録がCDPギャザーごとに並んでいる方が扱いやすいため、起振点ごとの記録をCDPギャザーごとに並び変える作業を行う。この並び替えを、CDPソーティングと呼ぶ。

<CDPギャザー>

図4−5−2(a)に示したような起振点受振点配置の観測データを並び替え、図4−5−2(b)に示すように反射点が共通な記録、すなわち起振点と受振点の中点が同じ位置となる記録を集める。このような記録群をCDPギャザーと呼ぶ。最終的には微弱な反射波を強調させる目的でこの記録群内の記録を加算する。このような手法は、CDP重合法(CDPスタック)と呼ばれ、反射法探査の標準的な解析法として用いられている。