3−4−7 市場町上喜来

市場町上喜来では低位段丘面上に明瞭な低断層崖がみられ、日開谷川の側方浸食による段丘崖が父尾断層を挟んで約60m右ずれ変位している(岡田,1970)。また、その延長線上の沖積扇状面では旧流路を示唆する溝状の凹地や小道−畦が右ずれ屈曲している(Tsutsumi and Okada,1996;岡田・堤,1997)。踏査では低断層崖や段丘崖の右ずれ屈曲を観察した。また、上喜来北側の丘陵地で、礫がクサリ礫化した高位段丘堆積物と推定される礫層がみられた(写真19)。