3−4−4 板野町羅漢〜上板町泉谷

板野町羅漢の沖積扇状地には低断層崖が多くみられる。羅漢地蔵地石段付近の低断層崖の露頭には礫層がみられ、アカホヤ火山灰を挟んでいる(写真10)。また、その北側には地溝状の凹地がみられる(写真11)。

上板町泉谷川左岸側には神田断層の延長線上に和泉層群の破砕帯がみられる。断層の走向・傾斜はN36°E,77°NWであり、白色粘土を挟む。その西側の沢の出口でも和泉層群の破砕帯がみられ、断層の走向・傾斜はN82°E,58°Nである。また、泉谷南側の引野断層付近には阿子島・須鎗(1989)が記載している結晶片岩の破砕帯が認められる。