(1)最新活動時期・活動間隔

土成町熊谷寺、土成町土成(以上、神田断層)、市場町上喜来(父尾断層)での3箇所のトレンチ掘削調査や遺跡調査での液状化跡によると、1596年慶長近畿地震で神田断層や父尾断層が活動した可能性が高く、その1つ前の活動は約2,000年前といわれている。しかし、トレンチの結果は土器片を含む地層の落ち込みや中世の土器包含層によるものであり、確実な証拠となっていない。また、鳴門断層についてはこれまでトレンチ

掘削調査は行われてなく、活動履歴は明らかでない。新しい地層が連続して堆積した沖積地や沖積扇状地でトレンチ掘削調査を実施し、最新活動時期を把握する必要がある。