トレンチ掘削調査については、最新活動時期を把握するため、新しい地層が連続して堆積し、また、年代測定が可能な粘土やシルトが分布している場所を選定する必要がある。そのため、トレンチ候補地選定は、鳴門断層及び平野部伏在断層が分布している、鳴門市から土成町にかけての沖積扇状地や沖積低地を対象として選定した。土成町から西側の三野断層、池田断層についてはトレンチ掘削候補地に適した場所があれば選定することにした。したがって、地形地質調査は土成町から東側を主な対象とした。土成町から西側についてはストリップマップの確認と補足を目的として地形地質調査を実施した。

調査項目とその内容は次のとおりである。表２−１に調査数量一覧表を示す。