(3)転写パネル作成

トレンチ壁面にみられた地質状況を標本として保存することを目的として、芝川町羽鮒地区のトレンチ北壁の断層付近、約2.5m×約3mの範囲について、土層断面を標本として剥ぎ取り、展示用パネルを作成する。

作成枚数は、約7uのものを2枚とした。

以下に作成方法について示す。

@剥ぎ取り箇所に機材を運搬し、足場仮設を行う。

A剥ぎ取り箇所の法面の清掃を行い、ウレタン系樹脂(NS−10)を吹付けた後、裏地となる強化布やガーゼを貼付ける。

B硬化したことを確認した後、水平に仕上げるため、水準測量を行う。

C標本の収納を考え、標本パネルを幅1m×長さ1.5mに6分割した後、剥ぎ取りを行う。

D資材を搬出する。

E現場にて採取した標本を室内にて裏打ち強化・整形・洗浄および、乾燥作業を行い展示用パネル標本を貼付ける。