(2)測定手法

測定は、比抵抗4極法であるウェンナー法により実施した。

@ 測定原理

図2−3−3−1に、示すように、電流電極C、C∞間に電流Iを流し、P、P∞間の電圧差Vを測定すれば、半無限媒質の電位理論により、その比抵抗値ρは、

ρ=2πa V/1 〔Ω・m]

で表される。一般には、地下に比抵抗値は均質でないので、上式で求められた比抵抗値は「真の比抵抗値」ρに対して、「見掛比抵抗値」ρaと呼ばれ、同様に上式を用いて、

ρa=2πa V/1 [Ω・m〕

で算出されている。

A 測定方法

図2−3−3−2に示すように、あらかじめ定められた測点間隔(水平距離)毎に打設した電極棒は、無誘導ケーブルを用いて電極スキャナーと接続し、電極スキャナーは大地比抵抗器と接続する。更に、電極スキャナーは制御計算機と接続する。測定に用いた機器及び測定仕様を表2−3−3−1及び表2−3−3−2に示す。

測定は、制御計算機を起動し、測定法、電極間隔、測線長、探査深度等の測定条件を入力し、所定のプログラムに従って実施する。また、制御計算機に取り込んだデータから、見掛比抵値を算出し、ディスプレイ上に見掛比抵抗分布断面図として5段階に色別表示する。このようにして、ディスプレイ上でデータをチェックし、不良データは必要に応じて再測する。