(5)まとめ

最近の78万年以来の地球磁場はブリュンヌ正磁極期と呼ばれ、現在の地球磁場の形とあまり変わらない時期がほとんどである。伏角に関して、今回測定した堆積物のLRMの平均値は、56.6±20.4°である。また、HRMの伏角もほぼ一定であり、全体的に50〜60°を示す。この値は、調査地付近の現在の地磁気伏角49°(国土地理院1990年度)と一致する。従って、今回測定した堆積物は、すべてブリュンヌ正磁極期に堆積したと考えられる。

図2−5−4−1地磁気逆転の年表

図2−5−4−2残留磁化解析結果柱状図

図2−5−4−3残留磁化解析結果柱状図