(1)掘削及び孔井仕上げ

1)掘削工法等

作業手順を図1−3−1に示す。

図1−3−1   作業手順

以下,掘削に関連する項についてまとた。

2)準備工

@ 準備作業として次の内容を行った。

・実施計画の立案と施工要領の打合せ検討、用地交渉・手続き等。

・用地の整地,周辺環境の整備等。

・測量、位置確認とその立合い。孔口標高の決定。

・使用する機械類、人員の手配。

A 資機械運搬:現場で必要な次の資機材の搬入を行った。

・仮設資材、試錐機、試錐櫓、消耗品類,ユニットハウス等を必要に応じて。

・地点への機械の搬入は、試錐地点付近まではトラック運搬とし,トラック通行不可能なルートでは,小型の運搬機を使用した。

B 仮設工

・足場仮設:機械及び櫓を組み立てる基礎部分を、400×300×400o程度の角材を並べて作った。

・資機材の配置は,次ページの配置図(図1−3−2)のとおりである。

3)整地・環境保全対策

調査予定個所については,公衆安全も含めて,以下の点に留意した。

@ 施工範囲を決め,周辺には資機材が散乱しないようにした。

A 車輌等による道路破損が生じた場合は,直ちに補修した。

4) 使用機械

使用する機械は、地質と掘削深度及び掘削径に対して、十分かつ経済的な規模とした。使用機械の主なものは表1−3−1に示すとおりである。ボーリング機械は全油圧式ロータリーパーカッションドリルである。

表1−3−1  掘削機器の主な規模

5)孔内水位観測:掘削期間中,毎日作業開始前に孔内水位を測定し記録した。

6)掘削径:できるだけ良質のコアを得るために,掘削径は86oとした。