4−1−3 桶川市加納地区

反射法弾性波探査の結果では、測線中央部の500m地点から1500m地点にかけて明瞭な北東落ちの反射面の変形が観測されている。清水・堀口(1981)が指摘した綾瀬川断層の位置はそのほぼ中央に当たる。

探査の結果、当地区では下部に向かって地層が厚くなる明瞭な累積性が認められ、500m地点と1500m地点での反射面の高度差は地表下200mで約25m、400m付近で約50m、600m付近で約100mとなり、深部に従って高度差が大きくなる。

さらに、南西側の約850mの深さに認められる反射面は、北東の1500m地点で約1000mの深さに対応するものと考えられ、累積傾向が明瞭である。