(1)試料処理法

@有機物の分解

コアから採取した試料を指先でほぐし、15ml遠沈管に0.5〜1ccとり、有機物を分解する。分解の手順は、約35%の原液を約2倍に希釈した過酸化水素水2〜4ccを徐々に加え、ホットプレート上で約1時間湯煎とする。

分解反応が収まったらホットプレートからおろし、一晩静置する。

A遠心分離

遠心分離器にかけ沈殿させた後、上澄み液を捨てる。

B炭酸塩成分の分解

約3.6%に薄めた塩酸を加え炭酸塩成分を分解する。分解反応が収まるまで(約20分程度)湯煎処理をする。

C遠心分離

蒸留水を加えて遠心分離器にかけ(1500rpm、約3分)、上澄み液を捨てる。この作業を2回繰り返す。

D洗浄

1%のピロリン酸ナトリウム溶液を分散剤として加え、2時間放置した後に上澄み液を捨てる。

E洗浄

Dの作業を2回繰り返した後、蒸留水を加えて同様な作業を行う。

Fカバーガラスへの散布

蒸留水を加え適当な濃度の懸濁液を作り、パラフィン伸展器上のカバーガラス(18×18mm)に散布する。

G乾燥

50〜60℃の温度を保って乾燥させる。

Hスライドグラス封入

完全に乾燥した後、封入剤としてプリューラックスを試料の散布されたカバーグラスに数滴滴下しスライドグラスに封入する。