(1)試料処理法

@:洗浄

コアから採取した試料を洗浄して本質物を純化する。

粗粒な試料の場合は、発泡本質物(軽石)だけを拾い出して、鉄乳鉢などで静かに粉砕し、超音波洗浄する。

細粒な試料の場合は、水ひ(水に浮かせる)ないしは水流でふるい分ける。

A:乾燥

洗浄後、試料を定温乾燥機で乾燥させる。火山灰中に含まれている火山ガラスは、一般に水和状態にあり、110℃以上で急激な脱水とともに屈折率が大きく変化するため、乾燥温度は100℃以下(80℃程度)とする。

B:検鏡・選別

洗浄・乾燥した試料を、蒸発皿のまま実体顕微鏡の下で観察し、精密な無磁性ピンセットを使い、測定する鉱物を必要量(20〜100個)を選別する。

C:再粉砕

選別した試料は、再度顕微鏡下でチェックし、不純物を除去したうえ、小型のメノウ乳鉢で微粉砕する。

D測定

微粉砕した試料をスライドガラスに乗せ、屈折率が既知である浸液を滴下し、測定に供する。